こんにちは。コーチのめいです。
先日「売るのが怖い。売られるのが怖い」という相談をお受けしました。
この「売る・売られるのが怖い」という思いは、マインドブロック・お金のブロックなどと表現されることもあります。
これからビジネスをやりたい人、もしくは今ビジネスをやりながらこの思いを抱えていると、起業家としての生命線である売上げが立たなくなってしまいます。
今日はこの「売る・売られるのが怖い」を紐解き、改善策までお伝えしていきます。
Contents
なぜ売る・売られるのが怖いのか?

まず「売られるのが怖い」と思う場合です。
そもそも、なぜ売られるのが怖いと思うのでしょうか?
これはこれまでの経験や自分の信念・思いからこの思いが生まれています。
売られるのが怖い人は、総じて、「売られて嫌な思いをしたから」です。
事例を参考にしながら、見てみましょう。
売られて嫌な思いをしたから
これまでに何か商品やサービスを購入して、嫌な思いをしたことがあると、商品を売られそうだと思う場面や、売られそうな流れに遭遇すると、怖いと思うでしょう。
- 個別相談の場で、断れずに高額投資したけど自分が欲しいものが得られなかった。
- 欲しくないものを買ってしまい、めちゃくちゃ後悔してる。
- 買ったけど、お金だけが減ってなんにも得られず損をした
など。
こういう経験や、こういう経験でなくても似たような思いをしたことがあると、売られるのは嫌だな。という思いになりますね。
自分が売って嫌な思いをしたことがある
今度はさっきと逆の場合です。
例えば、営業職・セールスなど自分が会社のサービスや商品を販売する立場だった場合。もしくは自分のビジネスで商品を売る場合などでも同じですが
- 自分が本音では売りたくないと思ってるものを、売らなければいけない(売らなければいけないと思っていた)経験があった
- 自分が売ろうとしたこと、売ったことでお客さんに嫌な顔をされたり、迷惑がられた経験がある
- 売って断られて、断られた経験が辛かった
など。
こういう経験があると、
売る=相手に嫌な思いをさせる
売る=断られる=自分の価値がないと証明されて辛い
と思いますよね。
そうすると、相手に嫌な思いをさせたくない。自分の価値がないと証明されるのが辛いから、売りたくない。売るのが怖い。という思いに転じたりします。
売る・売られるのが怖いと思っていると、どうなるのか?

売るのが怖い。売られるのが怖いと思っていると、どうなるのか?
例えば、さっきの事例で自分が商品・サービスを買って嫌な思いをしたり、欲しいものが手に入らなかった場合。
自分が欲しいものが手に入らなくて嫌な経験をしたから、自分が提供する側になるときは、「いいもの」を提供しようと思うはずです。
自分が買ったような粗悪品ではなく、いいもの・素晴らしいものを提供しよう。提供しなければ。と。
そうすると、どうなるか?
特に対人支援のビジネスの場合、自分自身が商品になるので、いいもの・素晴らしいものを提供しようとしたら
もっとスキルをつけよう。もっと知識をつけよう。って発想になりがちです。
自分よりビジネス歴が長かったり、実績が豊富な人と比較して、自分に欠けているところ・足りないところに目を向けるようになります。
そうすると、私はまだ足りない。これじゃだめだ。と思い、更なる知識やスキルが学べそうなところに投資するようになるでしょう。
でも、この学びは自分の不足感を埋めるための学びになっているので、終わりがありません。
これだけの知識があれば売れる。これだけのスキルがあれば売れる。という確証となるボーダーラインは、どこにも存在しないからです。
それに、ビジネスにおいては「売る」から「売れる」のであって、学びを繰り返してる状態が長く続けば、売ってないことになるので、売れない状態が長引くことになってしまいますね。
この場合は、知識やスキルがないから売れないのではなく、
知識やスキルをつけて、いい商品・素晴らしい商品を作らないと売れない。と“思ってる”から売れなくなってしまうんです。
もしくは、売るのが怖いと思う場合も
傷つきたくないからセールスの場面でも返事は今じゃなくて、メールでください。と返答をもらうのを遠ざけるようになったり、曖昧にしたりするようになります。
売る・売られるのが怖いからの脱出方法

経験の意味の捉え直し
まず、売るのが怖いと思った経験。売られるのが怖いと思った経験に対して、意味づけの捉え直しをする必要があります。
売って嫌な思いをしたことがあるなら
過去に、サービスを売って嫌な顔をされたとか、嫌な思いをしたことがある場合。
それは、単純にあなたのことが嫌いとか、あなたに価値がないと思われたわけではなく「要らない人に売ろうとしたから」嫌そうな顔をされただけ、なはずです。
あなたがバナナを食べたくて、スーパーに行って「ジューシーなバナナが入りましたよ!」と言われたら、やった!って思いません?
要らなかったら、要らない。で終わりますが、自分が欲しいバナナがお金を払って手に入るなら、それは迷惑ではなく、ありがとうと思うはずです。
売って嫌な嫌な顔をされたのは、要らない人に売ろうとしたから、それだけです。
もしくは、売って断られて自分に価値がないのかもと思った場合もそうです。
あなたに価値がないのではなく、単純にその商品が要らない人だったからお断りになっただけですよね。
売られて嫌な思いをしたなら
自分がサービスを買う側で売られて嫌な思いをしたなら。
ちょっと厳しいですが、それを買うことを決めたのは他の誰でもない「あなた」なはずです。
無理やり財布からお金を抜き取られたり、クレジットカードの番号を入力させられたわけじゃないはずですよね。
高いお金を払ったのに欲しいものが得られなかった。詐欺にあった。と思う場合、本当に詐欺のものだったかもしれません。でも、それを買うことを選んだのはあなたです。
それにお金を払ったことで、なんらかしら得られたもの・得られたことがあるはずです。
なんらかしらの価値や知識を手にしたり。
買ったサービスから、こういうものでは人は変わらないんだな。とか
起業塾やコンサルなどへの投資だったとしたら、投資すればうまくいくはず。と、他責にしてる状態ではいくら投資しても変わらないんだな。ってことを学んだり。
何か得たものがあるはずです。
そこに目を向けられていないのは、あなたが「価値を受け取る」、受け取ろうという意識が少ないからかもしれませんね。
新しい定義づけをする
自分が経験した原体験のフラットに見つめ直して、捉え直しをしたら、
改めて「売ること」「売られること」について、自分で新しい定義づけをしてみましょう。
売るということは、どういうことなのか?
売られること=買うこととは、どういうことなのか?
自分で再定義してみてください。
売ることで、相手が助かるのはわかるけどさ…みたいに、わかってるけど、自分の本心で納得できない、心からそう思えない部分があるということは、何かしらの「抵抗」が残ってるということなので、そこは丁寧に紐解いていく必要があります。
本質的な解決に向けて
いかがでしょうか?
私もこれを書きながら、この売る・売られるのが怖いと思う場合は、色んな問題が紐づいて連鎖してることを感じています。
いずれにしても、何か抵抗を感じていたり、怖い、不安と思うということは、「ニュートラル」な状態からズレてるということに気づけるといいですね。
本来であれば、欲しいと思っていたものが目の前にありますよ!と言ってくれたら、嬉しいはずなんです。
売られて怖いではなく、売ってくれてありがとう!買わせてくれてありがとう!って。
この売るのが怖い、売られて怖いということに気づけていれば、そこから紐解けますが、怖いということに気づいていない場合すらあります。
だから、マインドブロックと言ったりするんですけどね。いわば盲点です。
なので、自分がなんか怖いな。抵抗あるな。嫌だな。不安だな。
という思いを感じたら、あれ、おかしいぞ?と気づいてみてください。
そして、今日お伝えしたことから、自分でできそうなところからやってみてください。
ただ自分でやってもよくわからん!混乱する!という場合は、しっかり専門家に頼ってみてください。
あなたの人生という貴重な時間を、一人で模索しすぎてもったいなかったな・・とならないうちに。
この記事が何かしらの気づき、きっかけになったら嬉しい限りです。